今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 466)広島産大粒カキフライ定食

 

さいころは苦手だったものが、歳をとると食べられる。ビール、春菊、牡蠣などの苦み関係が思い浮かびますよね。で、本日は旬のカキフライ。

 

久しぶりのトンカツ屋さんですが、泣く子と旬のカキには勝てません。どこ産でもおいしくいただくけど、広島産とのことで、やはり国産は応援したいな。

 

カキは海のミルクというだけあり、栄養に満ちているのも魅力で、揚げ物なのに罪を感じにくいのも魅力。ラードの香りを楽しんでいると、やってきました。

 

まず、ひと粒目はレモンだけで。ジュワッと潮が飛び出して、ハフハフ。嗚呼ごはんがススム。ふた粒目はタルタル、油のコクが加わってうまいのなんの。

 

味噌汁でひと息ついて、キャベツで油っけをぬぐう。みっつ目はソースをタプタプにかけてカラシをたっぷり。おお、これはビールが欲しくなる組み合わせ。

 

ごはんはおかわり自由なので軽めだけど、あえておかわりしないのが小太りのプライド。残るごはんをいかにおいしく食べるのか、ラスイチの構想をねる。

 

で、ソース&タルタル。タルタルの器にソースを垂らし、カラシも加えてオーロラソースのように撹拌する。我ながら冴えた思いつきに興奮しつつ、よっつ目。

 

おお、これはいい。当たり前だけど、ソースのスパイシーさと、タルタルの濃厚なコクと、カラシの鮮烈な刺激。もうふた粒ほど欲しくなるマリアージュ

 

とはいえ腹くちくなり、味噌汁をすすって箸を置く。今年もカキフライのシーズンになったという喜びと、夏が終わったという感慨。店を出れば、風が涼しい。

 

ごちそうさまでした。