今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 105)豚丼(小)

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予定のない休日の朝は散歩に限る。清冽な朝の空気を思い切り吸い込んで、一週間分の瘴気を除去するのだ。


しかし、普段は活動しない午前なので、どうしても小腹がすいてくる。ふと街道沿いに吉野家があったので、ぶらり立ち寄る。


店前のポスターをみれば、豚丼がレギュラーメニューになっている。あれ、いつ復活したんだろう。まあいいや、久しぶりに食べとくか。


牛丼の代替品扱いだったけど、当然ながら豚には豚のよさがある。牛丼ひと筋の吉野家もいまや種々の定食を出すわけだし、復活も必然かな。


そう、かつて店内調理をしなかった吉野家も、鍋物やフライなどを取り扱うようになったわけで。他社やコンビニに勝つために致し方ないのかナ。


豚丼を待つ間、この店舗が平成初期に吉野家USAだったことを思い出す。ビーフボウル、ラージ、プリーズ、サンキューって感じのセルフ店。


などと昔を懐かしんでいると、やってきました豚丼、小。小振りな丼ぶりがトレイにチョコンとのせられて、なんだか微笑ましい。


とはいえ、当たり前だけど味は一人前。まずはひと口いただけば、豚ならではの歯ごたえとタレの甘み、シャキシャキのタマネギがブリリアント。


紅ショウガが甘めのタレとがっぷり四つの好勝負を演じます。こうだった、こうだった。BSE騒ぎのときも、豚丼も悪くないなぁと感心したっけ。


もりもり食べれば小盛りなんてあっという間、最後の豚肉ひと切れで残ったご飯をかき集め、ゴマのひと粒まで残さずに完食。くうぅ、幸せ。


豚は牛の下位互換ではないんだよ、そう、長州力藤波辰巳のかませ犬でないように。みんな違ってみんないい。グッジョブ、ポークボウル。


ごちそうさまでした。