今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 278)豚丼 in 吉野家

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かつて BSE 問題のおり、米国産牛肉の輸入がストップ、各牛丼チェーンは対応に追われました。最後の牛丼、なんて騒動がTV中継されてたっけ。


松屋すき家は豪州産などに切り替え、牛丼販売継続を図りました。しかし、吉野家は米国産の質にこだわり、牛丼販売を約4年停止したのです。


築地店や競馬場内の店では、国産を用いてひっそりと牛丼販売を継続しましたが、採算が合わず全国展開はできない。そこで開発されたのが豚丼


そんな豚丼の復刻フェアを見逃さず、嬉々として注文。そうそう、こんなの。牛丼よりきもち色が薄くて、香りも少し野生味あふれる、この感じ。


まずは肉をよけて、ご飯をパクリ。豚肉のクセを消し去るタレがおいしい。お次は肉ごとガブリ、牛丼の一体感より、ご飯とオカズって雰囲気。


豚は品種改良もすすみ、非常においしい。豚しゃぶが牛しゃぶの代替ではなく、違う味わいの料理であるように、牛丼と豚丼も共存すればいいね。


肉まんのことを関西では豚まんというように、関東では豚、関西では牛が好まれる傾向があるわけで。なんというか、みんな違って、みんないい。


あえて玉子、味噌汁を頼まずに豚丼本来の味わいを楽しむ。玉ねぎはシャキシャキと歯ざわりがいいですね。紅生姜をあわせるとサッパリします。


思えばBSE騒ぎのあと、店舗数で牛丼界の盟主がすき家に代わったわけで。吉野家が牛丼一筋から店内調理を展開する転機になったんですよね。


ともあれ、夢中で食べ終えてから気づく。不覚にも豚丼さまの写真を撮り忘れていました。興奮しすぎていたかな、店前で幟をパチリと(笑)


ごちそうさまでした。


しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。