今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 227)きつねうどん

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あまり眠れず、やさしさに包まれたい朝、そばではなくうどんを選ぶ。いつもは好ましいそばの風味ではなく、うどんの包容力が恋しいナ。


当たり前だけど立ち食いそば店は、何も言わなければ基本的にそばが出てくる。朝からグッタリなので、会話しなくてすむ券売機の店を選ぶ。


今朝は天ぷらはキツいな。漢方薬がわりにカレーうどんがいいかな。おや、カレー丼はあるのにカレーうどんはないのか。なんでまた、不可解な。


ともあれ方向転換して、きつねを食べよう。油分ではあるけれど、あのやわらかさならちょうどいいかも。ヨシヨシ、ピッと食券を買う。


食券の提出場所が「そば」「うどん」それぞれに分かれていて、何も言わずともよいのです。と、思いきや「うどんですね?」と確認が入る。


まあ、仕方ない。確認は大事。はい、と力なく返事して水をくんで席に着く。ふう、朝から疲れてるな〜。風邪気味なのかな、自覚はないけどサ。


さて、こちらは、そばつゆで食べるうどん。関西のようなダシでなく、讃岐のようなコシでない、真っ黒つゆがウリの、正調・関東風うどん。


スーパーの袋麺を茹でたような、やわらかいうどん。喉越しとか、きいたこともないっすわーと言いそうな、いさぎよいソフティうどん。


するする、もぐもぐ。唇で押しつぶせる弾力のなさが心地よい。油揚げは予想通りに甘く、胃も心も安らぐ。ここらで口をつけてつゆをゴクリ。


醤油とみりん、ガンガン入れときましたっていう感じのつゆ。ドス黒いと揶揄されますが、だがそれがいい。今日のオナカにピッタンコ。


弱ってるのは、人にやさしくしてもらえないからかな。この歳になると誰もガンバレとは言ってくれないから、自分にやさしくしてあげよう。


ごちそうさまでした。ガンバレ!