今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 228)たぬきそば

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週イチペースのたぬきそば探訪。そばの風味、つゆのダシ、揚げ玉の様相。店ごとの個性が際立っていて楽しい。そう、はっきりと楽しいのだ。


チェーン店、独立系、立ち食い、テーブル、いろいろあれども基本的にたぬきそばは安価である。かけ、もりの次にたぬき、きつねの位階だね。


こちらは注文を受けてから揚げ玉をつくるのか、チリチリと音がしたままやってくる。サジですくってパクリ。カリカリ、サクサク、痛いくらい。


濃いめ、甘めのつゆはドンピシャの好みで、七味を振りかけても決して負けない。細切りの麺ともよくからんで、ズルズル、アチチと食べていく。


ホウレン草は、彩りとしても野菜としても優秀だね。プリプリの蒲鉾、甘い縦切りねぎがウチは立ち食い店とは違いますんで、な〜んて矜持だな。


あらかた食べ終える頃になると、揚げ玉はモロモロになってつゆを漂っている。尖った若者からまぁるいオトナになりましたといった進化です。


これまたサジですくっていくらか食べる。つゆの味に油分が溶け出して、当初の味からまた深みが出ていて、たぬきそばはますます奥深いな。


ごちそうさまでした。