今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 402)朝そば in 富士そば

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日課の散歩の途中、住宅街の駅近くにポツリと立つ富士そば前を通りかかる。マクドナルドも撤退した街で生き残る、強かな富士そばを表敬訪問。


券売機のメニューは百花繚乱、悩めばキリがないので、朝そばを選ぶ。温・冷、そば・うどん、きつね・たぬき、など選ぶべきことがらは多い。


演歌の流れる店内は、朝とは思えぬ場末感。早起きして活動しているんだけど、徹夜明けで栄養だけを求めてやってきた歌舞伎町感に浸ってみる。


呼び出しまで時間がかかっているのでどうやら茹でたて。壁のポスターでは、ふぐのキャンペーン中。魅力的だけど朝イチに揚げものは重い。 


朝そばは温玉なのね。ひと口すすれば角の立つ茹でたてそば、ダシのきいた黒いつゆ。富士そばは店ごとの裁量が大きいけど、安定しておいしい。


サジで細かなたぬきを掬って食べすすむ。温玉を割るタイミングは悩むけど、中盤で思い切ってザクリ。そばにまぶし独特のネットリ感を楽しむ。


食べ終えて顔をあげれば、私が来る前から冷やしそばを食べている青年が、まだ水をおかわりしている。ムム、私が早食いすぎるかもしれないな。


早メシも芸のうち、なんて昭和マインドは捨て去って、アラフィフのカラダをよく労らないとね。胃袋に休日はないのだから、せめてよく噛もう。


ごちそうさまでした。