朝そばをたぐろうと、のれんをくぐるも、いつもの天ぷらパットがいない。カウンターの後ろをみればまさにいま、春菊天が揚がっている。
揚げたてが味わえるのは実にラッキー。どうせなら春菊天に玉子をつけて、栄養、彩りも整えてしまおう。水をグラスに注ぎつつ出来を待つ。
やってきたのは、いつもと同じに見える春菊天。ですが揚げたてなのです、コイツは。写真には写らない美しさを秘めているのですヨ。
アチチ、サクサクと食べていけば、不思議と苦味がよくわかります。香りがたっているからかな。そばも、天ぷらも、ふうふう冷まして食べる。
カウンター前に陣取る私と春菊天を見て「おっ、春菊あんじゃん」と後客二人が次々と春菊天そばを頼み、なんだか先輩ヅラしたくなる。
もちろん、実際に大きな顔は出来ないので、心のなかで、揚げたてでラッキーだな、気をつけて食べないとヤケドするゼ、とつぶやきました。
ごちそうさまでした。