以前、上海焼きそばを食べたとき、シーフードがないことに驚いた。誤解だったのだが、やはり、「海」を冠にいただくからには期待してしまう。
それは単なる地名からの連想で、言いがかりに近い。富山ブラックラーメンに山の幸はないし、山梨ではアワビの煮貝が名物だったりする。
ようは「上海あたりでよく食べられている」焼きそばであり、豚肉や青菜がメイン具材。それはそれでおいしいけど、私の期待は宙ぶらりん。
ならば、自分でつくればいい。暗いと不平を言うよりも、すすんで灯りをつけましょう、の精神。スーパーで上海焼きそばの袋入りを買ってくる。
まずは、冷凍のシーフードミックスとニラ、もやしをフライパンで蒸し焼きに。水分が出たところで焼きそばをほぐしいれて、炒めていく。
火が通ったところで、秘伝っぽいタレをかけ、味をなじませて完成。油を使わない、自称ヘルシーな上海シーフード焼きそばとなりました。
ズルズル、うん、おいしい。中国の醤油はやはり風味が独特でビールに合うね。シーフードは冷凍だけど、イカ、エビ、アサリと旨味が出てる。
でも何というか、タレの味が強いナ。ソース焼きそばも基本は豚肉ともやしだし、シーフードと焼きそばは力関係が難しいのかもしれない。
ともあれ、ビール対応力は十二分。ズルズル、グビグビ、いい気分。家人と争うように食べ、これで上海の呪縛からは解放されました、たぶん。
ごちそうさまでした。