今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 217)あなご丼

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あなご? ああ、マスオの同僚ね。あんな顔してまだ若いんでしょ? なーんてイメージ。鱗なしウネウネ界隈で、うなぎに比べると影は薄い。


何というか、永遠の2番手。寿司ネタになるぶんナマズやどじょうには勝つけど、うなぎ陛下には及ばない。何か応援したくなってきた、あなご。


そんなに大味ではないし、煮切りをつければ非常においしい。うなぎの強い脂とは異なり、繊細な味わいだと思う。俄かにあなごの評価が上がる。


厨房ではバーナーで炙る音がする。マスク越しにいい匂いが漂ってきて、期待が高まる。登場したのは、いい仕事してますねぇ、といった丼ぶり。


では、あなごさんをヒョイとよけ、まずはタレごはんをガブリ。これだけでシアワセMAX。もちろんあなごはフワフワで、川魚の泥臭さなど皆無。


ワサビとカイワレを薬味にガシガシ食べていく。

付き合わせが麻婆豆腐なのもなんかいいネ。瓜の漬け物も季節感あふれて、とにかくおいしい。


そういえばあなごの旬っていつだろうと調べてみると 6月だとか。日替わり定食で出すんだから、旬ならではのおいしい素材だよなぁ。


思った以上にワサビがきく。いつか回転寿司で戯れにワサビ巻を食べて吹き出したのを思い出す。このご時世でそんなことしたらバイオテロだな。


つけすぎたワサビをチマチマよけつつ、あなご丼を完食。最後に出汁のきいたみそ汁を飲み干して箸を置く。あ、麻婆豆腐と豆腐かぶってるのネ。


ごちそうさまでした。