今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 404)もりそばと鴨団子汁

f:id:socius_lover:20201027151806j:plain


おそば気分のお昼どき。田舎と更科の二色もりにするかな、でも温かい汁ものもいいな、うーん、そば湯も捨てがたい。などと悩むアラフィフ男。


で、メニューに「ざるそばと鴨団子汁」をみつけてほくそ笑む。初めて食べるけどおいしそうだ。毛茸(もうじ)の浮かぶ緑茶を嗜みつつ待つ。


ざるそばは、新そばだろう。ツルツルおいしい。ワサビをのせたり、大根おろしをツユに溶かしたり、ネギをつまんだり、ひと通り楽しんじゃう。


もう一方の主役、鴨団子汁。澄んだダシ汁が美しく、殿様のお膳に似合いそうだと思う。上品なダシ、キノコの旨味、鴨の脂の三位一体の味です。


鴨というのは、なんでこんなにいい脂を出すんだろう。鴨団子をえいっと口に入れると、確かな歯ごたえ、飲み込むのが惜しいくらいの旨みです。


そばをたぐり、ダシを飲み、またそばをたぐり、鴨団子を頬張る。小一時間くらいなら食べ続けられそうな気分で、あっという間に食べ終える。


食後はトロトロのそば湯を楽しみ、熱々を再び淹れてくれたお茶ですっかり浮かれた心を鎮める。ああ、心身ともに温まる、いい食事でした。


ごちそうさまでした。