今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 393)山かけトロロ丼と蕎麦

f:id:socius_lover:20211119130957j:plain


蕎麦屋で一杯」は、大人の嗜みである。ビールで天ぷらを喰み、そば焼酎でそば味噌を舐め、日本酒でそばがきをチビチビかじる。


〆には、もりそばとそば湯もいいけど、かけそばのツユを飲んで酔い覚ましなんてのも悪くない。でも、残念ながらお天道様は高い。


午後の仕事もあるので、壁一面の銘酒の一升瓶に秋波を送りつつ、手元のメニューに目を落とす。丼ぶりとそばのセットがお得だな。


カツ丼、カレー丼しらす丼、天丼。どれもおいしそうだけど、にわかにマイブームの山かけトロロ丼に、たぬきそばをつけるかな。


先日食べたラーメンは限定だったのだろう、すでにメニューになく、一期一会だったな。代わりの四万十産のうな丼がおいしそう。


ふとみれば、お隣は昼間っから瓶ビールを飲んでおり、コロナ禍が落ち着いたのだとしみじみ思う。夜の客足は戻ったのだろうか。


さて、うずらの玉子がかわいらしいトロロ丼をさじでパクリ。ダシの香り、トロロの野趣が感じられて、青さの風味もかぐわしい。


もったりと粘り気があり、ごはんが進む。ついつい飲むこむように食べちゃうけど、トロロはともかく、ごはん粒は胃によくないな。


壁のポスターに「新そば入りました」とあり、お楽しみのたぬきそば。ツユはあっさりなので、シンプルな味でそばがひきたつ。


もはや、そばというより味噌汁代わり。ざぶざぶごはんをかきこんで、ズズズッとそばをやっつける。新そばが泣き出す雑な扱い。


一方で、お隣さんは天ざるですか。天ぷらでビールをやっつけ、ざるでしめるわけだね。大人のそばの嗜み方、見習いたいもんです。


ごちそうさまでした。