おや、777回目の麺記事だ。昔のCDシングルが777円だったよね。消費税3%払うと、ちょうど800円になる価格。平成も遠くになりにけり、だな。
さて、もりそばとざるそばの区別は難しい。ネットを検索すれば、もりそばが先で、ざるに盛りつけ、ツユを変え、挽き方、海苔をのせるなど分化したのがざるそば。
おいしければどちらでもいいんだけど、余程の老舗でない限り、もりとざるの違いは海苔の有無だけだろう。麺、器やツユまで変えている店はあまりない。
こちら、ざるはもりに+50円。値段の是非はさておき、そばの香りを妨げない、海苔の香りの重畳は悪くない。むしろ望むところです。水を飲みつつ待つ。
茹でそばを湯通しして、水でしめる。店員さんの手慣れた所作を横目でみるうちに出来上がり。湯呑みでそば湯がついてくるのが嬉しいね。海苔もたっぷりだ。
ワサビをといて、まずはスルッとたぐる。フワッとしたそばと、ダシのきいたツユの相性はバッチリ。海苔でそば同士がくっつくのも、味のうちです。
半分くらい食べたところで、直接そばに七味をふる池波正太郎方式。ピリリとした刺激が心地よく、鼻に抜ける風味もより複雑になる、気がします。
ふう、落ち着くな。カウンターには徹夜で遊んだって感じのハタチくらいの3人組がみんなかき揚げうどんを啜っている。疲れ切っているのか、一言も発さない。
男の子1人、女の子2人。今どきの若者にどんなドラマがあるものか、なーんて余計なお世話ですね。見ざる、言わざる、聞かざる、三ざる精神です。
さて、オジサンはそば湯を堪能。肌寒くなると汁そばが恋しくなるけど、塩分が気になるお年頃。そば湯割りをどれだけ飲むか悩ましく、少なめにしておく。
ごちそうさまでした。