今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 423)月見うどん

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買い物前に腹ごしらえしようと、新宿西口かのやを訪問する。イスはあるけど、いわゆる立ち食い系の名店で、ブランチタイムに客足が絶えない。


こちらのウリは、生そばか讃岐うどんを選べること。かつおのきいた濃口に泳ぐそば、昆布の香りの薄口に泳ぐうどん。ハムレットのように悩む。


To be, or not to be, that is the question. 習慣通りそば、気分を変えてうどん。選択肢は自らの手にある。食券を出しつつ、うどんで、と告げる。


平日ならそばだけど、お休みの日だから目先を変えたかったのかも。まずは、白身をツルンと飲んじゃう。おお、淡麗なだしがおいしいこと!


うどんは張りがあって、いかにも讃岐ですといった様相。スルスルすすり込むと、唇のところでうどんが暴れて、食べていて楽しくなってくる。


ふだんはカツオだしと濃い口醤油の関東風つゆを好みますが、旨みだけ抽出された関西風つゆもやはりおいしい。濃い味に慣れすぎたのかも。


実家の料理はだし中心の薄味だったのに、親元を離れて早幾年、すっかり塩分過多マンになったなぁと反省。むろん、関東風つゆに罪はないけど。


さて、半分ほど食べて玉子を割り、残りを釜玉風でツルツル食べる。なるほど、黄身の甘みがよくわかり、嬉しい発見にご機嫌となり箸を置く。


ごちそうさまでした。