揚げたての鶏の唐揚げをハフハフと頬張り、ゴクリと喉を鳴らしてビールを飲む。オジサンの極楽至極ですが、子どもの頃はどうだったろうか。
唐揚げは、主にご飯のお供として、晩ごはんやお弁当における活躍が主だったと思う。揚げたてではなく、常温で食べることが多かった気がする。
おいしいオカズだけど今ほどのトキメキはなかった。その間、鶏の品種改良、輸送の発達、調味料の開発など幾多の努力が実を結んだ味なのです。
で、いつもの唐揚げ粉に鶏肉をよくまぶし、なじませている間にサラダを用意。肉の表面がしっとりした頃合いに、フライパンで揚げ焼きする。
唐揚げを家でつくる最大の理由は、揚げたてをアテにビールが飲めることです。味見の名目で、1つ2つ、断面を確認してから、ハフハフ頬張る。
油ものの調理中なので細心の注意を払いつつ、ビール。揚がった唐揚げを取り上げ油を切りつつ、ビール。それをうず高く積み上げつつ、ビール。
いただきますの声とともに、みるみるなくなる唐揚げたち。なんと気持ちのいい連中だろう、家人にそんな言葉をかけたくなる、いい食べっぷり。
味は出来合いだし、油のキレもよくないけど、いつかこの食卓が思い出となるといいな。つまみ食いですっかり満足してるので、只管、ビール。
ごちそうさまでした。