お節に飽きたらカレーもね。とは秀逸なCMコピーで、ククレカレーの知名度をグンと引き上げたし、日本人のなんとなくの習慣に風穴をあけた。
お節の呪縛から解放された日本人の精神が、国民食であるカレーに向くのは必然であり、同様にラーメンに向くのも自然な流れであると牽強付会。
で、前から気になっていた、街に自然に溶け込む中華店。先客の背中越しにみれば、空席発見。少し勇気を出してノレンくぐってみようかしら。
店前のポスターのラーメンセットは、ライス、ザーサイ、バンバンジー付とえらくお得。でも、時間的に夕食までの間がないので、単品でガマン。
店の中は、昼間っから中生と紹興酒を飲ってる常連風、手慣れた様子の子ども連れ、ずっと無言の母娘。一見ならではの異邦人感がたまりません。
程なくやってきたラーメンは、濃いめの醤油スープと縮れ中太麺。具はナルト、叉焼、ワカメ、メンマ、ネギでいわゆる昔ながらの中華そばです。
味見をすることもなく、パッパとコショウをかけて、ズルズルすする。少しぞんざいな扱い方が、このラーメンとの関係性にふさわしい気がする。
水を飲みつつ壁をみれば、こちらは豚足やおこげも扱う本格派の街中華ですね。中華街は気軽に行けないけど、町内にこの店があれば十分です。
メンマはしょっぱめ、叉焼は味がしみていて、たしかにセットにあるようにライスが合いそう。今度はいろいろ食べられる準備をして来たいな。
家族でやってきて、春巻き、餃子、焼売をシェアして、炒飯やラーメンでそれぞれしめて、なんなら杏仁豆腐も食べたい。そんな素敵な店ですネ。
ごちそうさまでした。