ランチへの道すがら、空き地をみて、この辺そば屋が減ったなあとしみじみ。脳内地図で数えてみたら、なんと街そば屋が11軒、立ち食いが7軒。
よく通った店、何度か行っただけの店、いろいろだけど、地価の高い地域だし、後継者不足もあったんだろうな。なんだか胸がズキンとしちゃう。
酒屋はコンビニに、喫茶店はスタバに、理髪店は QB ハウスに。生態の多様性は叫ばれるけど、街並みはどこも金太郎飴になる、そんな令和かな。
そんな希少な街そば屋で、カレーせいろそば。スパイスたっぷりでいわば漢方としてのカレーと、栄養たっぷりのおいしい新そばが夢の共演です。
壁には古いポスターが貼られて風情たっぷり。到着まで、5回ほど読み直す。そばはやせた土地で育つのに、なぜ栄養たっぷりなんだろうか。
さて、やってきましたカレーせいろ。まずはカレー汁のネギで様子見、うん濃厚。そこへ冷たくしめられたそばを、大胆にドプンとつけて食べる。
熱いカレー汁はスパイスの香りを放ち、そばは冷たいので風味がよくわかる。なんて理に適った食べ方なんだろう。おっ、豚肉。嬉しくつつく。
ニコニコ食べているとそば湯がやってくる。栄養の海のようなそば湯割りですが、どのくらい飲んだものか。全部は無理なので、半分くらいかな。
食べ終えて店内を見回せば、手書きのメニュー、積み重ねられたジャンプ、古い器械式のレジ。昭和の空気感がたまりませんね。また、来ます。
ごちそうさまでした。