ヒトは誰しも、限定に弱い。ましてや季節限定、数量限定ラーメンと言われたら、どうして食べないでいられようか。ためらわずボタンをポチリ。
食券を出すと「お時間かかりますが」とのこと。望むところダ、いい作品のためならいくらでも待ちます、なんて実在しなさそうな編集者の心境。
麦味噌って、耳慣れないな。限定だからか、壁のお品書きにもなく、謎は深まる、期待は高まる。ググれば、九州や四国で食べられているようす。
…なるほど、こうきたか。スープを飲めば、味噌の甘みがしっかりわかる。塩っけではなく、丸みを帯びた味噌の味は、おばあちゃんの味噌汁風。
小麦の風味がしっかりわかる細麺はツルツルおいしい。野菜はスープまぶしつつ、シャキシャキ食べる。叉焼も脂の甘みと旨みがベストバランス。
よく噛んだはずなのに、あっという間に丼ぶりは空っぽ。ああ、このスープを持ち帰って、晩ごはんのとき飲みたいな、などと不埒なことを思う。
ごちそうさまでした。