古いアルバムの中に、隠れて想い出がいっぱい。スマホのデータ整理の折、1枚のラーメンの写真で手が止まる。今はなき、街そば屋のラーメン。
ニンニクチップ入りの鶏がらスープ。かんすいのきいた黄色い縮れ麺。インゲンなど色とりどりの具材。みているだけでヨダレの出る、私のNo.1。
週1回は通っていたけど、ある日突然閉店していたっけ。各種そばはもちろん、もつ定食、鍋焼きうどん、カレーライスなど多士済々だったな。
刻みネギが全面に浮かんでいるので、麺を食べても、スープを飲んでも、シャキシャキ歯ざわり。あらかじめコショウがかかっているのが潔し。
途中で七味をふるのがお決まり。メンマ、叉焼はそば屋とは思えぬクオリティで、気候、体調、精神状態にかかわらず、いつでもおいしかった。
街そば屋さんに限らず、個人店が後継者不足でどんどんなくなってゆく。年金の足しでいいという安価な値づけが仇となって後継者が根づかない。
口いっぱいに想い出を広げつつ、毎日でも食べられるやさしいラーメンを求める旅はここから始まったんだなと思う。がんばれ、個人店たち。
ごちそうさまでした。
★しばらくは、孤食のグルメ&お蔵出しです。