今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 929)昔ながらの醤油ラーメン in 富士そば

 

最近になって、ラーメン発見伝を読んだのでラーメン界隈が気になっている。基本的においしければなんでもいいとのスタンスですが、ラーメンの進化には頭が下がる。

 

食材や調理法だけでなく、ビジネスとしてのラーメン店にも焦点が当てられており、中でも「中華そば原理主義者」という表現がほぼ老害と同義に扱われ興味深かった。

 

あまりラーメンを食べない人に限って、現在の進化したラーメンをしらず、「こういうのでいいんだよ」と昔ながらの中華そばをすする。賛否あれど、考えさせられる。

 

個人的には選択肢の1つとしてサッパリラーメンがあると嬉しい。でも!そうしたラーメン店は単独では成り立たず、自然とそば屋や中華店のメニューの1つとなる。

 

そんなオールドスタイルのラーメンを富士そばで。近所の富士そばは閉店したので、たまに都心で機会をうかがうしかない。朝そばもある時間帯だけど、醤油ラーメン。

 

見た目はザ・醤油ラーメン。ひとによってはワカメではなくほうれん草が欲しいというだろうけど、必要にして十分なラインナップです。おっと、コショウが出すぎた。

 

うちのラーメンは必ずスープから味わってくれ、などと言われるわけもなく、まずは黄色いちぢれ麺をすする。熱めの鶏ガラスープがよくからんで、素直においしい。

 

チャーシューは脂身がなく、カチカチだけどこれでいいのだ。半裁の固茹で玉子の黄身だけを食べ、空いたスペースにスープを満たして、レンゲでひと口に食べちゃう。

 

例えばバスケットボールは、テレビ映えを考えたのかもしれないけど、クォーター制になり、スリーポイントが戦略の中心に据えられ、以前とは異なるゲームとなった。

 

同様にラーメンも、麺+スープ+具という様式美は変わらずとも、それぞれ進化を遂げて、以前とは異なる料理ジャンルとなったんだな。油そばなんてスープもないし。

 

 

懐古主義を自覚しつつ、おいしくラーメンをいただく。最後にスープをひと口飲みたいけど、レンゲより丼ぶり直飲みがいいよね。おや、随分かわいいデザインだこと。

 

ごちそうさまでした。