ひところ、朝カレーが流行った。言うまでもなくイチローが朝ルーチンにしていたからだが、本人は意に介さずそうめんや食パンに移行したとか。
事の真偽はともあれ、朝カレーを食べるとスパイスでカラダが活性化するように思える。自宅ではなかなか難しいので、当然に外食カレーとなる。
朝営業しているカレーハウスは少ないので、牛丼屋やそば屋が狙い目ですね。通勤動線の店を脳内検索して、思い立って独立系の立ちそば屋へと。
こちらでカレー食べるのは初めてだな。かき揚げと更科そばがおいしい店だから、カレーに目がいかなかったけど、券売機をみるとちゃんとある。
朝早くは、大将も揚げ物を仕込んでいるし、ルーチンを乱すんじゃないかと過剰な配慮をしちゃう小心者。まあ、意に介さないんでしょうけど。
ほどなくやってきたのは、かけそば+カレーソース+ネギ、のザ・カレーそば。街そば屋と異なるのは、斜め切りのネギが煮込まれてないところ。
まずはひと口、そばとともにカレーを味わう。ややもったりとして、辛みより深みがあるタイプ。業務用だろうけどその潔さがかえって好ましい。
いつもの汁そばより、きもちツユが少なめなのでカレーをそばにまぶしつつ、はねないようにモソモソ食べる。やがてツユとカレーは一体化する。
食べたい、と思ったときにカレーが食べられるなんて、なんて贅沢な時代を生きているんだろう。なんて思いながらシャバシャバのツユをゴクリ。
カレー麺を食べるといつも寂しいのだけど、さすがにツユをぜんぶ飲めない。旨みが一杯のツユ、三つ四つ、二つ三つあたりで残して箸を置く。
ごちそうさまでした。