今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 632)コロッケそば in 箱根そば

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コロッケそば。存在が当たり前すぎて気にしてなかったけど、考えればとんでもない組み合わせである。なぜに、そばにコロッケ?


どうやら関東発祥のメニューらしく、銀座が元祖ともいうけど、手軽に食べられるのは、首都圏ローカルの立ち食い界隈に限られる。


そもそも通勤途中にサッと食べる立ち食い文化は、大都市圏だけ。名古屋がきしめん、大阪がうどん、東京がそばの棲み分けです。


最近では各駅そばの SNS がコロッケそばを盛り上げてましたね。改めて希少性に感謝しつつ、箱そばでコロッケそばをいただく。


箱そばのコロッケは、カレー風味が味の決め手です。まずはそばをズルズル、思ったよりツユが熱く、ふうふう温まりつつすする。


お楽しみのコロッケは、ツユに浸っても崩れない強度だけど、箸を入れるとスウっと切れてゆく。ひと切れ切り出して、バクリと。


衣の油っ気、じゃがイモの甘み、カレーの辛味がおいしい。断面からツユに溶けゆくコロッケが、ツユに風味を加えるのがいいね。


私個人の駅麺デビューは名古屋の大曽根駅にある汽笛亭でした。かつお節タップリのきしめんを、生まれて初めて立ち食いしたっけ。


そんなことを思い出しつつ、そばをすすり続ける。じゃがいものポタージュのように濁るツユに七味を振りかけ、グイッといただく。


箱根そば富士そばゆで太郎、しぶそば。コロッケそばを出す店は多い。食べ比べずとも、嬉しいことに、どれもおいしいのよね。


ごちそうさまでした。