カレーは国民食である。レトルトやカレールゥにより、家庭でもおいしいカレーが食べられるのはありがたい限りだけど、外食はやはり嬉しい。
カレーは喫茶店や牛丼店の1メニューのことも多く、なんとなく選ばれる場合が多い。一方で「今日はカレー!」の強い決意を秘めた日もある。
ココイチが近くにあればいいけど、あとは印僑の本格カレーや小洒落たカレーハウスになるわけで選択肢は多くない。ココイチが一強すぎるのだ。
調べるとゴーゴーカレー、日乃屋カレー、C&Cなどもチェーン展開するものの、店舗数でいえばココイチに何周も周回遅れとなっているようす。
ココイチの強さの分析はともあれ、本日は神田カレーグランプリ入賞という日乃屋カレーを選ぶ。初めてだから店名を戴く日乃屋カレーにしよう。
生玉子か温泉玉子が選べるので、温玉を選ぶ。ひと手間かけたぶん、オトクな気がします。ほどなくやってくるマイカレー、よそうだけだもんな。
全体にカレーがかかっているタイプで、ご飯とソースの配分を考えなくともいいですね。ひと口食べれば甘〜い、その後かなりの辛みがくる。
カレーの面白いのは、スパイスの配合でいくらでも味のバリエーションが出るところ。ココイチとは明らかに違う方向性で、感心して食べてゆく。
ココイチならば3、4辛くらいに感じる刺激だけど、水を飲んだら負けな気がして、汗をかきかきスプーンを動かす。福神漬が甘くて福音です。
難しいのは温玉の扱い。タイミングを測って半分食べたところでトロリと割を入れる。白身も黄身も辛みと混和して、味に奥行きをもたらします。
卓上にフライドガーリックをみつけ、お試しにちょっと添えてみる。サクサク、丸っきり揚げ玉だけど、鼻には確実なニンニク臭。いい薬味です。
初めての味をじっくりと堪能して、紙ナプキンで拭う。スプーンを置いたのち、グラスの水をガブガブ、これぞ甘露、五臓六腑にしみいります。
ごちそうさまでした。
★しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。