今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 484)ビリヤニ・ターリー

 

ジャンタ・ターリー。以前の自らのブログを紐解けば「公共の大皿」とのこと。意訳すれば、大衆定食とでもいえようか。2年半ぶりにいただきます。

 

https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2020/02/26/070800

 

以前は選べた飲み物が、お茶1択になってますね。まあ、値上げor経費削減の2択ならば致し方なし。ほんのり香るインドのお茶を飲みつつ、到着を待つ。

 

銀の皿には日替わりのカレー3種、サラダ、ナーンが並ぶ。ナンではなく、ナーン表記なのが、原音に近いのかな。壁のホワイトボードでカレーを確認する。

 

キーマナス、マサラ=チャナ、カディ=バリ。どれがどれかわからないから、調べつつ食べよう。スマホをいじるのは行儀が悪いけど、興味が勝りました。

 

それぞれスプーンで味検分。

 

左の濃い茶色をしたのは豆カレーですね。コクがあり突き刺す辛みで、トマト風味。調べると、ひよこ豆のカレーをチャナ=マサラというらしい。

 

真ん中の薄茶色にはナスが入っている。するとこれがキーマナスかな。そこそこ辛くナスの甘みが際立ち、ひき肉は溶けている。なんとなく神保町にありそう。

 

黄色い右端にはハッシュポテトのような具が入っている。酸味と辛みが入り混ざった味で、マックのハッシュポテトに、ナゲットのマスタードをつけた味かな。

 

少しヨーグルト風味で、クリーミーベジタリアンのカレーをカディと言うらしいから、これがカディ=バリだな。バリはバリ島風ということだろうか。

 

ともあれ、全部辛いので、味見時点で舌がやられております。サラダで舌をリセットしたのち、ナーンをちぎってそれぞれのカレーを味わってゆく。

 

スプーンでカレーだけを食べるより、やはりナーンと合わせたほうが食べやすい。香ばしく焼きたてのナーンは、カレーとの相性が保証されてますよね。

 

ところで、インドではナーンはもともと富裕層の食べ物で、日常にはチャパティという薄焼きのパンをカレーとともに食べるという。ナーンだ、そうなんだ。

 

とはいえ、中華そばが日本で独自の進化を遂げ、ラーメンとして国民食となったように、われわれにとってインドカレー=ナーンですよね。そうナンですよ。

 

辛みに挫けないよう、そんなことを思いつつ完食する。毎日食べたら、毛穴からスパイスのにおいが出てきそうな、それでいてクセになる味でした。

 

ごちそうさまでした。