カレーのお供といえば、なんといっても白米。あるいはナン派も多いでしょうか。麺ならば、うどんが人気で、そばやラーメンの出番は少ない。
ツルツルしたうどんは、クセのなさも含めて確かに白米の代替足りうる。そばは風味が強いので、カレーと合わせると個性がぶつかってしまう。
しかし立ち食いそば屋の、いい意味で主張の弱いそばならば、カレーの相方としてふさわしい。及川光博ほどではないけど、相棒感に溢れている。
で、カレーそばを頼むと、丼ぶりが厨房の奥、暖簾の向こうへ運ばれ、程なくカレーがかけられて戻ってきました。自家製かな、レトルトかな。
ともあれ、カレーがツユになじむ前に、そばとともにそろりと食べる。牛肉の繊維がしっかりと、スパイス感もくっきりとして侮れないおいしさ。
そば屋さんなのに、カレーライス＋コロッケを名物と謳うのもわかります。絶妙な量といい、繊細な味わいといい、自家製に違いないとにらむ。
とびはねないよう慎重に箸を進め、最後に残るは均質なカレー汁。そばだけおかわりして、つけ麺風に食べたくなるけど、流石に食べすぎです。
濃度といい、味といい、給食のカレー汁を思い出す。ぜんぶは飲み切れず、気持ち残して丼ぶりを置く。勿体ないけど、またのお楽しみですね。
ごちそうさまでした。
