妖怪そば。どんなにおどろおどろしい食べ物なのか。この世のものが食べてよいのか、イザナミのように現世に帰って来れなくなるのではないか。
などと構えてしまうネーミングですが、種明かしをすれば箱根そばのキャンペーンで、映画・妖怪大戦争とのコラボなんだとか。色々考えるなあ。
きつねとたぬきが化かし合う、冷やしむじなそばの温玉乗せがその正体。なんだ、おいしいヤツじゃないかと安心して注文すれば、程なく到着。
冷たいそば、出汁のきいたツユ、ホロホロの揚げ玉、大判で甘いお揚げ、コクを加える温玉、涼を添えるキュウリ、サッパリさせる大根おろし。
様式美の如き味わいは、さすが安定の箱根そば。むじなを小諸そばでは「ばかしそば」なんて呼びますが、妖怪との名付は思い切ったものです。
オマケでシールも付いてくるのがキャンペーンならでは。ありがたくいただこう。ぬらりひょんって確か妖怪の総大将だったよね。どこに貼ろう?
後客の紳士は妖怪うどんを頼んでいる。私と同じく、キャンペーンに目がない箱根そば愛好家と見た。同志の存在は、やはり嬉しくなっちゃう。
ごちそうさまでした。