親子丼は鶏肉と玉子、他人丼は豚肉と玉子。思わず納得しそうになりますが、実の親子が都合よく組み合わさるわけもなく、いわば偽装家族です。
鮭とイクラなんて亜種のほうが、確率的に実の親子の可能性があるかな。なーんて突き詰めて考えると食欲がなくなりそうなのでこの辺にします。
さて親子南ばん。ふわふわの卵とじが、熱くて甘いツユをまとい、おかずヂカラに満ちたアタマです。付属のネギをパラリとのせ、そばをすする。
アチアチ、ハフハフ。たっぷりの鶏ムネ肉はサクサクと歯ごたえよく、玉子との相性も言わずもがな。ひとしきり、そのおいしさに耽溺する。
やや茶色に染まった玉子と対照的な三つ葉の緑。そばをすすると自然と口に入り、香草としての実力を発揮、何とも野趣あふれる香りを放ちます。
そういえば「南ばん」要素であるネギは、添え物程度ですが、こまけえこたぁいいんだよの精神。おいしく食べ終え、汗をジワリとかきました。
ごちそうさまでした。
★しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。