お目当てのラーメン店が行列で、外れ１位の店にも振られて途方に暮れる。とにかくラーメン腹なので、記憶を頼りに外れ外れ１位を指名する。
「外れ１位」という表現はよくないけど、今や押しも押されもせぬ球界 No.1 ショートの坂本勇人も外れ１位です。残りものに福があるわけです。
では「外れ外れ１位」はどうかといえば、山田哲人、荒木雅博、近本光司など大物も多い。すべては時の運、袖擦り合うも他生の縁なのです。
さて、こちらは「とんこく、江戸だし」を看板に掲げており、博多や家系とはちょっと異なるとんこつがウリのようで、各種セットも豊富です。
でも今日は純粋なラーメン腹なので単品ラーメンを頼むと「正油ですか、とんこつですか」と確認される。なんとなく、正油ラーメンかな。
とんこつはもちろん好物だけど、午後も仕事なのでニンニクを入れられない。画竜点睛を欠くくらいなら、方向性を替えて正油でええじゃないか。
厨房上部の壁には、テレビと神棚が設置されており、眺めつつ耳をすませば、坦々麺やチャーハンなど、とんこつ以外の注文も多いようす。
幅広い注文や、手狭でも磨き込まれた店内から、かなり期待できそう。などと思う間にやってきた正油ラーメン、まずはスープをすうっとひと匙。
少し塩っぱめのスープが、健康志向に走りがちなオジサンに喝を入れる。彩りのフリルレタスをドボンと漬け込んで、シャクシャクと片づける。
あとは勢いに任せるまま。細縮れ麺をすすり、ピリ辛メンマを頬張り、たっぷりのワカメを食む。高速の SA で出そうな、万人受けする一杯です。
分厚いチャーシューは、歯ごたえキシキシで、八角もきいてビールが欲しくなるクオリティ。途中で胡椒を振りかけて、パンチをきかせてみる。
午後の喉の渇きが早くも予感され、グビグビと水を飲み干す。店にはぐれたゆえ思わぬ出会いとなりました。ジワリ汗をかきつつ、お勘定です。
ごちそうさまでした。
★しばらくは孤食のグルメ＆お蔵出しです。
