ふとみると、いつも人気の店がすいている。特に目標もないランチタイムなので、吸い込まれるように着席。何にしようかと、メニューを眺める。
担担麺がウリのこちら。無印のほか、黒、赤、黄金などの各色担担麺をはじめ、東京ラーメン、酸辣麺などバリエーションも豊富で悩ましい。
太肉、排骨などの肉系トッピング、ニラ、ネギなどの野菜系トッピング、サラダや餃子といったサイドメニューまで、組み合わせは果てしない。
とはいえ麺類をすするのに長考も不粋。ふと目についたゆず担担麺に縁を感じて、心のルーレットが止まる。前も食べたけど、確かおいしかった。
https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2020/10/15/070900
なんでも、高知の農協から直送というゆずをまるまる1個用いたとか。ゆずというと、日本そばの味のアクセントとして秀逸なのが思い出される。
漫画あたしンちの主人公、立花みかんの弟がユズヒコ、立花⇨橘⇨柑橘類の連想ですかね。あたしンち、アエラで再連載が始まって嬉しかったな。
などと考えるうちに到着。細麺なので到着が早いね。マスクを外せば、芝麻醤の甘い香りに爽やかなゆずの香りが加わり、只々嬉しい限りです。
スープをゴクリ。ゴマのコクと甘さ、ほのかなスープの辛み、それらを包み込むゆずの香。麺をすすれば、それらが競うように走り込んでくる。
ニラ、小松菜、水菜などの青菜類はシャクシャクと口当たりよく、3枚もある大判の海苔で麺を巻きつけて食べれば、磯の香りまで参戦します。
途中で「お酒です」と書かれたコーレーグスをサラサラ回しかけ、ズルズルすすれば泡盛の大人びた香りも上乗せされ、口が南国パラダイスです。
少し味に慣れたところでジャスミン茶を飲めば、リフレッシュされた舌がおいしさを最初から繰り返し堪能します。ゆずマジックにメロメロ。
すっかり麺を食べ終え、未練たらしくそこに沈む具材をつつく。表面に浮かぶ芝麻醤の濃いところを掬っては飲み、香りの宴の終わりを嘆きます。
ごちそうさまでした。
★しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。