ベジファースト。同じものを食べても、食べる順番により、消化吸収が異なるので、食事の初めに野菜を食べると、血糖値が上がりにくいという。
定食ならば、まずは野菜。次に主菜で、ご飯類は最後に食べるのがよい。わかる、わかるけど三角食べを叩き込まれた世代だから、抵抗がある。
ましてや麺類や丼ぶりものを食べるときは、ベジファーストなぞとても覚束ない。どう食べようと、炭水化物と油脂にまみれてしまうこと請け合い。
ラーメン二郎のように野菜モリモリならばベジファーストも可能だけど、麺は着々とスープを吸うわけであり、今度は塩分も心配になる。
その点、パスタセットなどはサラダ別盛だし、ラーメンよりは麺が伸びにくい。なるほど、女性が好むわけだ。しかし、本日の舞台は担々麺専門店。
そこでコールスローサラダを注文し、ラーメンの到着までおいしく喰む。千切りキャベツに程よい酸味がつけられ、体を労わってるゼ、オレ!と心底思う。
などという間に主役も登場。サラダ食べ始めたばかりだけど、食べ終わるまでに細麺が伸びそう。まあ、ファーストはベジだったから、いいかな。
ねりゴマの香りがぷぅんとして、スープをひと匙飲めば、程よい辛みと甘みが入り混じる。しみじみおいしい。細麺をほどくように食べてゆく。
サクサクした青梗菜、しっとりチャーシュー、プツプツ弾ける黒ゴマ、いかにも精のつきそうなニラ。コーレーグスをかければ、説明いらずのおいしさ。
担々麺たるもの当然にピリ辛だけど、甘みも感じられ、背反した旨みに口内が満たされる。コールスローの酸味をはさみつつ、あっという間に食べ終える。
麺セカンド、ごちそうさまでした。