今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 914)太肉担々麺

 

 

人間だもの、思考のクセがある。いつも同じ漢字を書き間違うとか、1本手前の道を曲がってしまうとか、知らぬ間に築いてた自分らしさの檻の中でもがくのである。

 

本日のお昼は何度も通った担々麺専門店。いつも豚肉の唐揚げ「排骨」をのせるか悩むのだけど、チャーシュー「太肉」をトッピングしたことがなかった。あれまあ。  

 

不思議なもので肉をガッツリといくなら、太肉(タイロー)増し増しでもいいはずなのに、いつも排骨(パーコー)を頼んでいた。ふとそんなことに気づく昼下がり。

 

反省するほどではないけど、せっかくなので初めて太肉担々麺を注文する。揚げものがないので着丼は早く、ウキウキとコーレーグスとラー油を垂らし辛めに仕上げる。

 

まずは上澄みの芝麻醤をサジですくって、チロチロ舐めるように飲む。おいしい。胡麻の甘さはどうしてこうも上品なのか。感心しつつ、青梗菜の茎を3本食んでゆく。

 

いったい青梗菜の葉っぱはどこへいったのかと考えたけど、トッピングで頼む青梗菜に使っているのかと自己解決。するすると麺をすすれば、細麺がスープによくからむ。

 

さて、メインの太肉。ひとつつまむと、ハラハラとほどけるほどやわらかで、食べる前からおいしいが確定。口に運ぶと答え合わせのように、肉はしっとり、脂は甘い。

 

間違いない味ですが、バラバラになって底に沈むとサルベージが大変そうなので、麺の上に鎮座している前半戦で食べてしまおう。セコいようだけど、生活の知恵です。

 

辛めのスープで体内の熱で汗がジワリ。夏本番を前に汗腺を開いておかないと、歳のせいか体温調節が苦手になってます。思考だけでなく、体のクセも変えないとね。

 

ごちそうさまでした。