立ち食いそば界隈は、たまに挑発的なメニューを出す。フライドポテト、豆腐一丁、たこ焼きなど、にわかには信じがたいトッピングも、食べてみると案外とおいしい。
かつてはコロッケそばだってキワモノだっただろうし、鷹揚に受け入れる精神をもちたい。しかし、少し前に富士そばで出していたタピオカ丼はさすがにどうかと思う。
さて、めとろ庵のたこ焼きそば。1/24からのフェアに早速飛びつきます。頭のネジの外れたようなメニューですが、富士そばが何年か前に出しており、おいしかった。
さすがはデラックス。たこ焼きのほか、明太子、甘タレ、揚げ玉、鰹節、青のりなど多彩なトッピング。周りが朝セットや春菊天を頼むなか、威風堂々のイロモノです。
ゆらゆらと踊る花鰹をとらえ、そばとともにすすり込む。風味が立っていて、名駅名物のきしめんを思い出す。お腹をウォームアップさせたところで、たこ焼きへと。
レンゲで1粒すくい上げ、臆することなく口に放り込む。表面がカリカリして、銀だこ風で揚げ焼きっぽい。中身はねっとりと密度が高く、たこもちゃんと入ってます。
さすがはデラックス、たこ焼きはまだ4つあるので、1つをツユにひたして半分かじる。この断面にツユを染み込ませると、ふわふわとして、明石焼きっぽくていいね。
朝イチなので出来立てだろうたこ焼きを堪能したのち、しばらくそばをすする。ここで器の端で待機している明太子をツユに溶かせば、辛みが甘いツユを引き締める。
たこ焼きは最後までカリカリと堅牢な歯ごたえを保っており、ツユにひたしてはもむもむと頬張る。炭水化物on炭水化物は、やはり背徳感あふれるthe漢メシだなぁ。
ごちそうさまでした。