今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 639)しょうゆ・温並

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朝食を食べますか? この論争は果てしなく、「朝から脳に栄養を、胃から目覚めよ」の肯定派と、「昔は二食だった」の否定派が競う。


平日はストレスもあるのか、食べても、食べなくてもいい。だいたいオロナミンCで済ませるけど、お腹具合でガッチリ食べたい日もある。


牛丼、定食、そば、うどん。気分で選べるのは幸せなことです。今朝は、小腹満たし程度がいいので、麺類がいいな。さて、どうするか。


基本はそば党の私ですが、なんだかうどん気分。そばのザラッとした風味ではなく、うどんのツルリとしたなめらかさが欲しい朝です。


で、しょうゆうどん。茹でたてつやつやのうどんに、しょうゆをかけただけ。シンプルだけに、味の良し悪しがはっきりわかるひと品です。


食券を提出して程なく「生姜、天かす、のせますか?」との声がけが。見れば、回答する前に手が動いており、自信のほどが窺える。


「お願いします」と答えるや否や、すぐに到着。しょうゆをひと回しかければ、なんとも凛と美しい仕上がり、まずは、はじめのひと口。


もちもちうどんの弾力は言わずもがな、しょうゆの味わいがからまり、何も言うことなし。天かすは、オーザックのように軽やかな食感。


「小麦粉を捏ねて伸ばした」だけで、なんでこんなにおいしいのか。粉の銘柄、水加減、塩、捏ね、伸ばし方、切り口秘密が知りたい。


朝イチのおろし生姜は、チューブとは比べるべくもなく鮮烈な香りで、繊維質も面白く、胃が温まります。うどんを選んでよかった。


うどんの品格に負けないよう、佐藤栞里を見習って途中で噛み切らず、ひと口に啜って食べる。このほうが、やはりおいしい気がします。


夢中で啜ればあっという間。名残惜しく、天かすと生姜をかきこむ。午前はおろか、午後まで保ちそうなほど、栄養をとれました。


ごちそうさまでした。