今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 887)ぶっかけうどん(冷・小)

 

 

小腹がすく。この場合の小腹(こばら)はお腹に関するちょっとしたことに使う表現らしい。中腹(ちゅくふく)は山の中頃だし、大腹(おおっぱら)は太っ腹である。

 

大中小で、これだけ意味が違うのは興味深い。どれも絶妙に使いそうで使わない単語だけど比較的「小腹」を使うかな。少し何かお腹に入れておきたい、そんな朝です。

 

朝定食や丼は重いし、パン気分でもない。そんなときは、麺類ですね。脳内地図を検索して、関東風のツユがおいしいそばか、ダシと喉越しがおいしいうどんに絞る。

 

地下鉄から地上に出たところで、信号が青ならば横断歩道を渡ってそば、赤ならば角を曲がってうどん。そう心に決めた結果がうどんです。少し暑いので、冷やしかな。

 

小腹満たしなので小を選ぶ。「生姜、天かす入れますか」の確認には小腹満たしなのに「ハイ」と返事。サービスの天かすを断れるわけがあろうか、いやない(反語)。

 

するとものの40秒もかからずにうどんが提供され、そのスピード感にはドーラもニッコリです。まずダシをゴクリ、塩っ辛くないのに旨みがギュッと味が濃いですね。

 

うどんをすすれば、もちもちと歯を押し返すような弾力が嬉しい。天かすはダシを吸ってなおサクサクで、食感にアクセントをくれる。おろし生姜の香りもいいね。

 

ツルツルとうどんをすすれば、小盛りだけにすぐになくなる。小腹満たしという所期の目的は達せられたけど、うどんのあまりのおいしさに、少し物足りなさも残る。

 

過ぎたるは猶及ばざるが如し、と自分を説き伏せつつダシをグイグイと飲む。血液と同じ浸透圧ではないかと思うくらい、ポカリのように喉越しよく、おいしいのです。

 

ごちそうさまでした。