豚汁はやはりおいしい。先日あふれ出る豚汁欲を満たしたところ、勢いがついたのだろう、肌寒いうちに食べておかねばと専門店を訪問する。
メニューは豚汁定食一本槍で、非常にいさぎよい。席に座り、水を受け取り、答えるべきは大盛りにするか否か。残念ながら並盛りです。
無料大盛りを頼まないなんて!といった勿体ないマインドは、そもそも若い時分からない。食が細いうえ、加齢もあり、足るを知るお年頃。
ワンオペで、持ち帰りにも対応する忙しそうな大将を眺めつつ、到着を待つ。持ち帰りだと豚汁単品もあるのか、使い勝手がよさそうだ。
さてさて、やってきました豚汁定食。まずはダシをズルズル。油脂ではなく、味噌と魚粉の香りで楽しむタイプ、慌ててご飯をかきこむ。
じゃがいもはホクホク、熱々の豆腐はトゥルトゥル、大根は舌で潰せるやわらかさ。豚が脇役に回るほどの充実した丼ぶりは、もはや椀物ではない。
お供のつやつやのごはんが嬉しい。大将に声をかけ地卵を追加して、見目麗しき玉子かけごはんを楽しむ。柚子胡椒を足せば、さらに味わい深い。
豚汁に七味をふり、さらに咀嚼を加速。ただでさえオカズヂカラが強いのに、小鉢もおいしく、なるほど大盛り希望者がいるのも納得でした。
ごちそうさまでした。