お赤飯が食卓に並ぶと、少し嬉しい。モチモチの食感、小豆の香り、プチプチの黒ゴマに、味の決め手の塩。年中行事に関係なく、たまに食べておきたい。
さて、本日の日替わり弁当はお赤飯。なんだろう、節句も過ぎたし、店の関係者にお祝いごとでもあったろうか。とはいえ、ご相伴にあずかるとしようかな。
箸を割り、付属の味噌汁をすすりつつ、陣容を確認。ゴマのふられたお赤飯の脇には揚げ物、鮭、煮物、漬物、紅白が鮮やかなカマボコもあり、にやける。
お赤飯に箸を入れれば、あでやかな餅米は割り箸をおらんばかりにムチムチ。口の中でほどけつつ、ひと粒ずつ主張するのはさすが。噛めば甘く塩もきいてる。
ここでハムカツにソース、天ぷらに醤油をかけてオカズヂカラを上げ、モリモリ食べてゆく。辛口塩鮭が実に塩っぱく、お歳暮でいただいた幼少期を思い出す。
ザ・和食に文句なし。ワンコインなれども、江戸時代の殿様くらいいい食事をしているだろう。ケの日が続く平日に差し込む、ハレの日のご馳走に大満足。
ごちそうさまでした。