今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 440)マーボ豆腐定食


心頭滅却すれば火もまた涼し。などと言うけど、暑いもんは暑い。最近の気候は、むしろ熱い。温暖湿潤気候って、こんな暴力的な気温だったっけ?と悩む。


ともあれ、暑い日に、あえて熱くて辛いものを食べる消夏術。エアコンで目詰まりを起こす汗腺に喝を入れる意味でも、本格中華のマーボ豆腐を楽しみに待つ。


こちらのランチを食べるたび、主菜とご飯とスープで隠れミッキーができるなぁと思う。まずは、スープを飲んで様子をうかがい、徐にマーボをひと口食べる。


おお、辛い。唐辛子のエッセンスを煮詰めたようなラー油と、ヒリヒリ感を出しときました!という山椒が、布袋と吉川のように互いに譲らず主張してくる。


ここでレンゲを置いて、辛さの余韻が残るうちにご飯をかきこむ。これはこれでおいしいけど、やはり昭和生まれとしては口内調味したほうが、よりおいしい。


茶碗の余白にマーボを注ぎこみ、あとはレンゲオンリーでミニマーボ丼として食べてゆく。スープと漬け物で辛みを逃しつつ、デコ汗を拭き拭き食べてゆく。


大根の漬物は柚子風味で舌を軽くリセットしてくれます。とはいえ、デコ汗だけでは辛さを受け止めきれず、汗腺がフル稼働して、夏を受け入れております。


ごちそうさまでした。