今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 897)カレーうどんセット

カレーうどんというと、すうどんにカレーソースがかけられたものと、カレーソースがツユ全体になじんだものに大別される。前者は食べるうちに後者に近づくけどね。

 

こちらは、ランチタイムのアジアンダイニング。日替わりのナンカレーが主力ながらも、ベトナムのフォー、タイのトムヤムクンやガパオライスなど手広く扱っている。

 

そんななかで異彩を放っているのがカレーうどん。いわゆる本格派インドカレーを、うどんで食べてしまおうという意欲的なひと品です。ライス付というのが泣かせる。

 

まずは先付けのサラダを喰みつつ、ラッシーをひと口。定番の組み合わせに、舌も胃もインドカレーの準備を始めているのに、やってくるのはうどんというのが違和感。

 

どうやらツユ全体にカレーがなじむタイプですね。まずはレンゲでひと口飲めば最初は甘くてあとで辛い、いかにもインドカレーな味わい。ダシは謎だけどクセがない。

 

うどんをすする前に紙エプロンをつけ、箸でスープを探る。どうやら具材はアサツキと細切りチキンのシンプル仕様だな。稲庭うどんのような細麺をツルツル食べる。

 

熱っつい。うどんがかなりの熱を帯びており、カレーの辛さも相まって、やすやすとすすらせない。左手のレンゲにミニうどんをこしらえては、ちまちまと食べてゆく。

 

落ち着いて食べれば、独特のスパイスカレーの風味が感じられ、クタクタのうどんもご愛嬌です。クセのないスープはついつい飲みすぎちゃってお腹がたぷたぷになる。

 

 

うどんをあらかた食べ終えたのち、お行儀ワルを覚悟のうえで、ごはんをスープに入れる。スープカレーのように、レンゲで浸して食べるのが正解だろうけど、あえて。

 

カレーうどんの底にごはんが潜んでおり、ひと品で2度楽しめる豊橋カレーうどんリスペクトです。カレー雑炊とも形容できる〆のごはんを、レンゲでふうふう食べる。

 

熱さとスパイスの挟撃に遭い、おでこにジワリと汗をかく。グラスの水よりも、やはり甘いラッシーが舌を慰めてくれる。あまり類のないカレーうどん、堪能しました。

 

ごちそうさまでした。