今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 773)肉スペシャルそば

 

 

スペシャル」をiPhoneスーパー大辞林でで調べると「特別。特殊。他の外来語と複合して用いる」とある。キン肉マンスペシャルマンが真っ先に浮かぶ。

 

だが現実はそうではない。団塊ジュニアの昭和キッズならば「水曜スペシャル」の川口浩探検隊を忘れるわけがない。それゆえスペシャルに胡散臭さがある。

 

こちらの肉スペシャルそば。外来語とは一切結びつかず、スペシャルが「肉」「そば」どちらにかかっているのかも定かではない。でも写真はおいしそう。

 

味がしみてそうな豚肉に、玉子、きつね、ワカメ。たしかにスペシャルとしか言いようのない、ある意味のオールスターそば。食券を提出して、静かに待つ。

 

やってきたのは写真どおりで、丼ぶりからきつねがはみ出す迫力の一杯。そばをツルツルすすれざ、甘めのツユが、やたらと熱いそばに絡んで申し分ない。

 

豚肉はツユを吸ってすき焼き肉的に仕上がっており、ご飯が欲しくなる味わい。ここでツユが濁る前に白身だけをツルンと飲み込み、安心してそばをすする。

 

お揚げも甘く、七味をザブザブふって辛みをつけて、バランスを整える。ワカメもヌルヌルとよい仕事をしており、休む暇のない布陣はまさにスペシャル。

 

ここで、ツユの熱が入り、トロトロになった黄身をプスリと割る。これをそばにからめれば、いわゆるそばボナーラ。肉とからめれば、さながらすき焼き。

 

これだけ楽しんだのだから、スペシャルを名乗るのに不満はない。むしろ、スーパーウルトラグレートデリシャスワンダフルそばでもいいと思うくらいです。

 

ごちそうさまでした。