久しぶりの相州そば。季節メニューが豊富だし、カレー南蛮も抜群においしいし、何を食べようか悩んじゃう。こんなときは初心に立ち返って、朝そばにするのが吉。
PASMOで支払いをして、水を汲んでいるうちにやってくる朝そば。このスピード感こそ、立ち食い系の醍醐味よ。ツユが熱いので、席に着く前に白身が固まり始まる。
これぞ月見といった白雲のような白身。白雲なびく駿河台などと心中で唱歌しつつ、丼ぶりに口づけて白身をツルンと飲む。熱く、カエシ濃いめのツユが実に好みです。
茹でおきながらも凛と角のたったそばは食べごたえあり。冷・温どちらでも選べるけど、あえて熱いツユを選ぶあたり、体感として長い夏が終わりつつあると感じる。
シャキシャキのわかめ、しっとりした揚げ玉は、いずれもツユによりしっかり味つけされ、そばから主役の座を奪わんばかり。さて、そろそろ黄身が煮える頃合いだね。
箸で突き破れば、トロリとした黄身がお目見えです。そばによくからめれば、黄身の風味が鼻腔を満たして何も言うことなし。やがて丼ぶりには揚げ玉のみが浮かぶ。
ツユを飲み干したいけど、塩分的に悩ましい。実はこの朝そば、朝食として、カロリーはもちろん、炭水化物、蛋白質、脂質のバランスがよいのも嬉しいところです。
…ここは、グラスの水で勘弁してやろう。
ごちそうさまでした。
