夕食を軽くすると、朝から空腹を覚える。人間として自然なことだけど、そば、うどん、定食など何を選んだものか。いやいや、朝カレーという選択肢もあるな。
で、最も提供が早いを基準として、立ち食いそばを選ぶ。こちらは券売機やスツールもない昔ながらの立ち食いそば屋であり、提供はもちろん、客の回転率も速い。
腹具合と相談して、名物の肉そばに玉子が入った肉玉そばを選ぶ。小銭でピッタリ支払いを終え、水を汲むうちに、呼び出しがかかる。早い、早いよスレッガーさん。
玉子もお高くなったので、あますところなく食べようと、まずは白身をツルリといただく。トゥルトゥルの白身は、アツアツで濃いめのツユとの相性がよく、至福です。
湯通しの勢いそのままに熱々で提供されるそばは、むしろツユの温度を上げてます。少し粉っぽいそばは、計算されたようにツユをからめとり、ハフハフとおいしい。
自然と薬味ネギや揚げ玉が口に飛び込んでくるのもいとをかし。ここで一味をふりかけてザッとかき混ぜ、ひらひらの肉をひと口。脂が甘く、ブタミンがたっぷりです。
後半戦になるころ、黄身には熱が入り、ぷよぷよのように緊満したしている。ズブっと箸でつついて、とろりと登場した黄身に肉を絡めれば、すき焼き風がたまらない。
そばに黄身をまぶしつつ、残りを一気呵成にすすり込む。ツユが濃いめなので、喫水線はもともと低く、危うくツユを飲み干しそうになる。おいしいから勢いがつくね。
ごちそうさまでした。