今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 465)かつ丼 in 富士そば

 

散歩のとき何か食べたくなって。池波正太郎ならば文学になりますが、私の場合は単なる寄り道に堕する。それでも、自由な買い食いは、心身の栄養ですよね。

 

予定のない休日の朝、フラフラ徘徊したのち、小腹満たしに立ち食いそばに吸い込まれる。そんな幸せな日常を彩っていた富士そばに、異変が起こりました。

 

採算性か、配送ルートか、世田谷西部の仙川、経堂、浜田山など、お散歩エリアの店舗が次々と閉店。それなのに富士そばTwitterからは毎日ラブコールが。

 

食べたいけど、店がない。立ち食いそばの本懐は生活エリアでの利用であり、わざわざ電車に乗って訪問するのでは、安さ、早さという魅力が失われるのです。

 

で、外出先でみかけた富士そば。お昼前という時間帯もあって、席があいている。チャンスは最大限に生かす、それが私の主義なので、一も二もなく訪問。

 

各種そばも魅力だけど、ここはSNSでやたらと推されているかつ丼にしよう。そばセットもあるけど、食べ過ぎると午後がだるくなるので、自重します。

 

さて、ほどなく呼び出されて、マイかつ丼とご対面。ワンコインの限界であろうクオリティに頭が下がる。まずは玉子をパクリと食べれば、キュンッと甘い。

 

玉子丼としてもやっていけそうな味わいにニンマリ。主役のかつを頬張れば肉の歯ごたえが心地よく、揚げおきが気にならないほどのアツアツに感心する。

 

ガツガツ食べていくと、玉ねぎがシャクシャク歯ごたえよく、喉につかえればそばツユベースの吸い物をゴクリと飲む。これぞ富士そば、と膝を打ちたくなる。

 

かつ、玉子、ごはん。玉子、ごはん、ごはん、のリズムで軽快に食事は進む。最後に残した一切れのかつで米つぶをかき集め、キレイに食べ終えて、大満足。

 

ビバ、富士そば。カムバック、富士そば

ごちそうさまでした。