今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 783)ナポリタン・小 with 目玉焼き in パンチョ

 

新宿の甲州街道沿い、代々木に向かう四つ角に「スパゲッティーのパンチョ」がある。ずっと気になっていたけど、間口は狭いし地下だし足が向かないまま。

 

平日午後、特に予定なし。こんなチャンスはそうそうないので、意を決して店に向かう。2時近いし、さすがに空いているだろうとの推測もあるわけで。

 

ところがどっこい、券売機には先客がいるし、階段を降りれば待ち客がいる。よほどおいしいのだろうと期待できるけど、あらためて人気に驚きます。

 

初めての店なので「券売機の左上」が無難だろうと購入したのはナポリタン目玉焼きのせ。並は400 g、小でも300 gとのことで、万全を期して小を選ぶ。

 

みたところ客は男性ばかり。元気なお嬢さん店員に導かれカウンターにつけば、サイズ感のおかしいタバスコの瓶と粉チーズが鎮座しており、期待値が高まる。

 

 

「昔懐かしいナポリタン」をテーマにしただけあり、店内の BGM 90年代の邦楽で、トップガン(元祖!)やスケバン刑事IIIのポスターなど、懐かしさ満載。

 

やってきたのは、銀の皿に盛り付けられたザ・男飯。見事なナポリタンレッドに染まった極太のスパゲッティーは、早くフォークを差し込んでと言わんばかり。

 

まずはそのまま、クルクルパクリ。熱っ。茹でたて、炒めたての麺は思ったよりも熱を帯びて、ラーメンを食べているかの錯覚に陥る。はふはふと熱を逃す。

 

トマト味が強くあっさりめの味つけは、お好きにアレンジしてね、との店の矜持を感じます。コショウの粒がピリリときいてるのも好感度が高い。

 

ウインナー、ピーマン、玉ねぎのナポリタン三銃士は、当たり前のようにいい仕事をしており、まずは粉チーズ、お次はタバスコと味を重畳してゆく。

 

おいしさに夢中でしたが、我に返って水を飲み、ナプキンで口を拭う。ふと隣をみれば、店のカウンターからレモスコや各種調味料を準備している手練です。

 

なるほどリピーターになる人が多いのも頷ける。量に気がいくけど、味つけは慎重かつ繊細です。さて、後半に差し掛かり、いよいよ目玉焼きの黄身をつぶす。

 

白身をスパゲッティーとともに食べれば、さっぱりと食べられる。黄身はトロリと溶け出して、味のラストピースを埋めてくれる。目玉焼きのせ、正解だな。

 

あらかた食べ終え、皿に残る野菜をつついていると、お隣にはメガ盛りが到着。腹くちくなっていたこともあり、600 g の迫力には、少しひきました(笑)

 

周りをみれば、2時を回ってもなお、ほぼ満席。あらためてナポリタンの吸引力を思い知らされました。きっと、たぶん、いや必ず、私もリピーター確定ですね。

 

ごちそうさまでした。