今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 784)朝そば in 万葉そば

 

よく晴れた晩秋の朝、ふらりと散歩に出かけるのは、時間にも体力にも余裕のある証拠、何よりの喜びです。ラジオなぞ聴きながらドンドン歩こう。

 

まぶしい朝日を避けて西へ西へと大唐西域記すれば、駅前広場に行き着く。お昼のパンを買うと片手にビニール袋、歩くバランスが崩れるので散歩はやめ時か。

 

運動しておなかがすいたので、立ち食いそばに寄り道。運動ぶんを相殺してなお余りあるカロリーの摂取です。こちら万葉そばは明日葉天が名物なんですよね。

 

ほかにも季節ものの牡蠣そばなど蠱惑的なメニューが並ぶけど、朝から揚げ物は避け、シンプルな朝そば。山菜と半裁のお揚げは、必要にして十分な具材です。

 

少し肌寒いので、水ではなくポットのコーナーへ。そば湯 or カツオ出汁。ハムレットのような2択に悩んだのち、そば湯。ルチンたっぷりにひかれました。

 

少しトロミがかったそば湯をジルジル飲むうち、番号札で呼び出しがかかる。まずは七味をチラリとふって、そばを手繰れば、アチアチのツユが嬉しい。

 

こちらはつど茹で・店内製麺・二八そばなので、何を食べてもおいしい幸せ舌の私でもわかる香り高い味わい。新そばの季節だし、栄養価も高いことでしょう。

 

山菜はキュムキュムとした歯ざわりで、適度な塩っ気が嬉しい。油揚げは甘くたいてあり、有無を言わさぬおいしさ。ふうふう食べるうち、体が芯から温まる。

 

ふうふう、ズルズルと食べ終え、ぬるくなったそば湯を飲み干す。すっかり満足して危うくパンを忘れそうになり、苦笑い。電車とバスで帰ろうっと。

 

秋は夕暮れ、冬はつとめて。今日はどちらかというと冬模様だなあ、と空を見上げつつ帰路につく。なんてことのない、日常こそが幸せなのだね。

 

ごちそうさまでした。