蒸し暑いのは、どうもニガテ。汗がまとわりつくと、もう我慢ならぬ。熱いシャワー浴びて、冷たいビール飲んで、心の逃避行に出かけたくなる。
でも、平日なので、そんな夢想は叶わない。せめて冷たいものを食べて、カラダを内側から冷やしたい。ささやかな希望を叶えるべく、そば店へ。
こちらは久しぶりの訪問ですが、スツールがなくなり、文字通りの立ち食いそばに戻っている。ソーシャルディスタンスの確保なのかな、うーむ。
たまの贅沢、たぬき、きつね、山菜がすべて味わえる三色そばをチョイス。水をくんで、壁際のカウンターに立ち、ボーっと出来上がりを待つ。
ふふふ、本当に久しぶりなので、思わず笑みがこぼれます。まずはそばをズズズッと。冷たいそばは喉越しよく、濃いめのつゆとともに涼を運ぶ。
たぬきはサクサク、きつねは甘く、山菜はクキクキと歯ごたえがいい。みんな美味しく、どれかひとつなんて、選べない。助かるな、三色そば。
途中でワサビを溶いて味変をはかり、紅ショウガで口をサッパリさせて、ひたすらズルズル。キュウリは夏の匂いがして、嬉しくなっちゃうナ。
最後に、ボットに入れられたそば湯を注いで、ひと口、ふた口ゴクリ。文句のない、読後感の良い短編小説のような、ランチタイムに大満足です。
ごちそうさまでした。