今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 503)しらすおろし朝食 in やよい軒

 

定食屋の昼は殺伐としている。みな昼休みという限られた時間、懐具合、その日の気分を総合勘案して、食事処という戦場に向かうのだ。ちょっと大袈裟かな。

 

ともあれコロナ以降は席間も広めだし、相席もしない店が多い。席を確保できればいいけど、わずかな出遅れで意(胃?)にそぐわぬメニューとなる。

 

で、やよい軒。豊富なメニュー、手頃な値段、ごはんおかわり自由なので、ランチどきは運がよくないと入れない。でも、朝食ならばまず入れます。

 

ランチと同じ定食も食べられるけど、朝は軽めにしたいので、朝食メニューを検討。久しぶりにしらすおろしにしようかな、と食券を購入して席に座る。

 

店内BGMはジャズっぽいピアノで、思わず呼吸が深くなる。ひょっとしてランチどきも流れているのだろうか、喧騒のあまり認識できていないのかもしれない。

 

程なくやってくる朝定食。トレイの中央、日の丸部分にはやよい軒名物の大根漬けが陣取ってます。味噌汁で箸を湿らせつつ、陣容を確認する。

 

しらすおろし、生玉子、冷奴、味噌汁、味のり、漬け物。ご飯1膳では抗いきれないオカズ軍に困惑する。ダイエット完遂までは、1食1膳と決めてるのよね。

 

まずは真っ先に、しらすおろし。大根の青臭い辛み、しらすの香り、醤油の塩っけが入り混じり、ひと噛みごとにこれこれ、これですよと頷きたくなる。

 

冷奴にも醤油を少し垂らして、箸で切ってはそおっと口に運ぶ。大豆の甘みがしみて、冷たさが心地よい。返す刀で玉子にも醤油を垂らして、軽くかき混ぜる。

 

ごはんの真ん中に穴をあけ、トロリと流し込み、ガツガツとかき込む。黄身のコク、白身の食感を楽しんだあとは、味海苔で巻いて磯の香りも楽しんじゃう。

 

大根漬けは塩分を気にしてほんのひと匙だけ。本来ならば、サービスのダシ汁をかけて玉子雑炊風に食べたいところですが、腹くちくなりすぎるので自重です。

 

それにしても、ゆっくりできる。ランチでは、どうしても待ち客を気遣って早メシになるけど、朝のゆったり時間だと、よく噛めて胃も喜んでる気がします。

 

ごちそうさまでした。