「さばの生き腐れ」という言葉があるように、さばは傷むのが早く、塩さば、〆さばなど加工して食べることが多い。そんなさば料理の1つが味噌煮。
ふっくら炊き上げたさばに、甘辛い味噌がよくしみて、ごはんにも、日本酒にもよく似合う。さばの旬が今ごろだから、冬の風物詩でもあるわけですな。
さて、さば味噌煮弁当。煮物やおからはあるけれど、実質は白米vsさばのタイマンといえるメニューです。付属の味噌汁で箸を湿らせて、いざ尋常に勝負。
まずは白米をパクリ。お弁当の冷めたごはんは、噛むごとに甘さが出てきますね。新米ではないだろうけど、しばらく堪能したのち、味噌汁で流し込む。
お次に、味噌ダレの味を確認すべく、お弁当箱の底にたまった味噌を箸につけ、ペロリといただく。芳醇な味噌の香り、砂糖とみりんの甘さがたまらない。
あとは何も考えず、さばの身と白米を交互に食べゆくのみ。シンプルイズベスト。何往復したものだろうか、気がつけばごはんがいくらか余ってしまう。
もちろん、これも計算のうち。残りごはんを味噌ダレにのせ、よくしみこんだところをやっつければ大満足。わずかな不満は、日本酒が飲めないことくらい。
ランチだもんな…ごちそうさまでした。