今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 824)かけそば in 箱根そば

 

かけそば3部作の第3弾、箱根そば。なんとなく街そば屋さんではかけそばを頼みづらく、立ち食い系ばかり攻めています。堂々と食べればいいんですけどね。

 

あまり需要がないのか、券売機でかけそばが見つからない。ようやく見つけたかけそばですが、ミニかき揚げのせの朝そばとの差額はわずか20円しかない。

 

欲望をグッと堪えてボタンを押し、食券を提出する。こちらの店舗はツユが機械で注がれるので、水を汲みつつ横目で見物する。おや、ワカメあり、嬉しいな。

 

普段のそばと異なり油ものから滲み出す油がなく、丼ぶりの深さと相まってツユが澄んでいることがよくわかる。摩周湖の透明度を思い起こすとは言い過ぎか。

 

ツユはダシとカエシのバランスがよく、かすかに甘みを感じる。そばはやわめで、ひと口すするごとにお腹が温まるのがよくわかる。七味がよくききます。

 

かけそば3店目ですが、どこで食べても七味の香りと辛味を強く感じます。さらにいえば、具がないのですすりやすく、ネギの香味が丁寧に味わえますね。

 

退店するとき、杖をついたおじいさんがかけそばボタンを押しているのを見かける。朝ごはんかな、油っけのないかけそばがちょうどいいのだろうな。

 

派手な具材に意識がいきがちなそば界隈では貴重なかけそば3部作でした。ただ物足りなさが残るのも事実、かけそばは老いらくの楽しみにとっておくかな。

 

ごちそうさまでした。