かけそばを訪ねて十杯目、ひと区切りにしようと思う。立ち食いといえど、ダシの種類、カエシの配合、そば粉の割合、打ちかたなど、店舗ごとに特徴がみられた。
こちらさがたには、ダシとカエシのバランスよいツユ、名物の十割蕎麦が嬉しいだけでなく、ナルトのせで、ワカメ取り放題サービスなど至れり尽くせりで頭が下がる。
結論からいえば、みんなちがって、みんないい。資本主義の苛烈な競争を生き残っている時点で、おいしくないわけがない。好みはあるけど、順位はつけられない。
店の名や先入観がなければ、例えばガキの使いの「きき〇〇シリーズ」のように目隠ししたら区別はつかないかも。たぶんどれを食べても、おいしいなぁ〜になる。
かけそばの具は基本ねぎだけど、ワカメのせの店もあり嬉しかった。また、かけそばの取り扱いがない店が1軒あったので、正確には十杯食べたわけではない。
めとろ庵 東京メトロ系
深大寺門前そば 独立系
豊しま 小規模チェーン かけそばなし
富士そば 大手チェーン ワカメあり
しぶそば 東急系 ワカメあり
万葉そば 京王系 ワカメあり
永坂庵 独立系
相州そば 小規模チェーン ネギ別盛り
さがたに 中規模チェーン ナルト、ワカメあり
かけそば取り扱い率90%
ワカメ率50%
このほか、自分の縄張りだけでも、いわもとQ、ゆで太郎、よもだそば、かのや、梅もと、高幡そば、小諸そば、箱根そば本陣など、今回は未食の店も多く悔いは残る。
でも、どの店も自慢の揚げ物や季節のタネものが豊富なので、かけそば探求は、老後の楽しみにしておこう。胃が元気なうちに油物を食べとかなきゃ、ソンソン。
日本橋など23区の東側や、JR沿線に縁がないので、そのあたりも攻めないといけないな。コロナが落ち着いたら、散歩がてら食べ歩くこととしよう。そうしよう。
あらためて、立ち食いそばが好きだと気づきました。
ごちそうさまでした。