かけそばの食べ比べ、2日目。独立系の立ち食い店を訪問する。朝セットこそないけれど、お得な揚げ物類を泣く泣くあきらめて、あえてかけそばを注文。
注文すると、おかあさんが袋からそばを取り出して湯通しを始める。セルフの水を汲む間もなく、すぐに呼び出しがかかり、330円を支払って恭しく受け取る。
かなり湯気がたち、アツアツが窺える。ひと口ツユを飲めば濃い見た目ほど塩っぱくなく、少し酸味が感じられ味醂がきいて甘い。そばをすすればよくからむ。
クオリティにこだわるより、安くてそこそこを目指す店のスタンスは嫌いではない。そば粉何%かはしらないけど、ざっかけないそばとツユの相性は満点です。
ネギは不揃いで、業務用を仕入れたのではなく手作業だとわかる。七味をふれば香りがたち、ピリリと辛みがストレートに伝わってくるのはかけそばならでは。
そばを食べ終えた奥様風は、おみやげにするのかおにぎりを持ち帰りで買い足している。カウンターでは常連さんがおかあさんとの会話を楽しんでいる。
地に足のついた、街並みに溶け込んでいる店は存在がありがたいですね。店の片隅にあるキッコーマンの一斗缶、こいくち。これが味の秘訣なんだな(笑)。
ごちそうさまでした。