定食春秋(その 510)合いがけデルタカレー
新型コロナ感染症で人口に膾炙しましたが、ギリシャ文字といわれるとちょっと戸惑う。アルファ、ベータ、ガンマ、デルタあたりまでは確実にわかるけど。
で、合いがけデルタカレー。2種のカレーが味わえるお値打ちメニューです。ライスの盛りつけがギリシャ文字のΔ(デルタ)に似てるから名づけられたのかな。
日替わりの2種は牛肉の赤ワイン煮込みカレーとドライキーマカレーらしく、楽しみに待つ。やってきたのは煌びやかな盛りつけで、彩りが鮮やかです。
サフランライスに映える野菜ですが、らっきょう的な付け合わせとして食べるもんだろうか。とりあえずベジファーストで味わえば、酸っぱくてピクルス風味。
赤ワインのカレーは、酸味が強く、辛味もパンチがきいてライスがすすみます。ビーフは繊維の一本一本はしっかりしつつも、ホロホロやわらかな仕上がり。
キーマカレーは見た目少量ですが、スパイスの香り高く、ビーフカレーと負けず劣らずの存在感。ライスを挟んで、スプーンを上下に忙しく動かします。
実においしい。掛け値なしにおいしい。まるでひと皿で二度おいしい、アーモンドグリコのようなお得感。存分に味わいながら、ギリシャ文字を暗唱する。
イプシロン、ゼータ……あとはうろ覚え。ガンダムで有名なν(ニュー)、コロナで名の売れたO(オミクロン)、最後の文字のΩ(オメガ)くらいかな。
さて、合いがけならばW(ダブル)カレーでもよさそうなもんですが、なぜあえてデルタなんだろう。聞けば教えてくれるだろうけど、秘すれば花ですかね。
途中でコンソメスープを飲み、野菜をアクセントにおいしく完食。壁のメニューを眺めつつ、今度は焼きチーズカレーが食べたいな、などと心に刻む。
ごちそうさまでした。